用語集
会計用語集
資産の部
■現金預金
・現金
手元にある国内外の通貨(紙幣と硬貨)です。通貨以外にも通貨代用証券も含まれますが、入手後直ちに預金へ預けている場合は現金に含めなくてかまいません。
・小口現金
現金の一部を小口の経費の支払いに充てる場合、この勘定科目を用います。日常頻繁に発生する切手代・文具代・タクシー代等の小額の経費の支払のために会社内に保管しておく現金です。
・預金
銀行・信託銀行・信用金庫などの金融機関に対する預金、郵便局に対する貯金、信託銀行に対する金銭信託を言います。なお、期限を定めて一定金額の給付を行うことを約束して、定期に又は一定の期間内において数回にわたり受け入れる金銭である定期積金も含まれます。
・当座預金
金融機関との当座取引契約に基づく預金で、いつでも小切手を振り出して支払うことのできる無利息の預金です。
■売上債権
・受取手形
売上代金を手形で回収して未だ決済期日が到来していないものをいいます。手形を裏書・割引する場合は、この勘定科目は減少します。なお、減少させずに割引手形、裏書手形という負債勘定科目を計上する方法もあり、この場合は期日がくるまで両勘定科目とも減少しません。
・売掛金
商品や製品の売買など本来の営業取引による売上代金の未入金分を指します。なお、必要に応じて補助科目を設定するのが通常です。建設業(完成工事未収入金)など業種によって用いられる勘定が異なる場合があります。
■有価証券
株券、国債証券、地方債証券、社債券、証券投資信託などの証券を指し、一時的な資金運用目的で保有する市場性のある有価証券を流動資産として分類します。有限会社などの持分は有価証券ではありませんが、実務上においては有価証券に分類します。
■棚卸資産
生産・販売・管理活動を通じて売上収益をあげることを目的として費消される資産であり、通常棚卸によって、その有高が確定されます。
・商品
商業(小売業・卸売業等の販売業)を営む企業が、販売目的で完成品を外部から仕入れたものをいいます。不動産販売業者が販売目的で所有する土地や建物、証券業者が販売目的で保有する有価証券も商品とされます。
・製品
工業(製造業)を営む企業が、販売目的で自社で製造した完成品をいいます。製造原価の材料費・労務費・製造経費の3つが振り分けられてきたものをいいます。
・半製品
自社製品で、未完成ながらも販売も可能なものです。パソコンメーカーが製造している部品などを指します。これも製品同様に、製造原価の材料費、労務費、諸経費から振り替えられてきたものです。
・仕掛品
製品製造の仕掛り中のものをいいます。半製品とは製造の中途でも販売できるか否かで違います。これも製品・半製品同様に、製造原価の材料費、労務費、諸経費から振り替えられてきたものです。仕掛品は業種により異なる勘定名となります。建設業においては未成工事支出金、造船業においては半成工事となります。
・原材料
自社製品製造の目的で外部から仕入れた材料をいいます。原材料には、主要原材料、補助原材料、部品、工場消耗品、燃料、消耗工具器具備品が含まれます。
・貯蔵品
自社製品製造用の消耗品で、事務用消耗品、包装材料、工場用消耗品、消耗工具器具備品や燃料などいいます。原材料との区分は困難な場合があります。
■前渡金
仕入先などに代金を前払いした場合に発生します。外注加工等に際し、仕入代金の一部または全部を前もって支払った場合に、前払金ともいいます。
■短期貸付金
取引先や役員、従業員に資金を貸し付けた場合に発生します。そのうち1年以内に返済されるものをいいます。しかし、売掛金、前渡金、立替金との区分が困難な場合があります。この勘定科目は内容が不透明になりがちです。
■未収金
固定資産・有価証券の売却など、本来の販売代金以外の未入金をいいます。
■仮払金
既に現金支出はあったけれども、その相手勘定科目や金額等の内容が未確定のものをいいます。出張旅費や交際費の先渡しが一般的です。この勘定科目も内容が不透明なケースが多く見受けられます。
■立替金
役員、従業員の個人的費用(社会保険料等)や、取引先が負担する費用を一時的に立替払いした場合に発生します。なお、立替分の入金があったときにはこの勘定科目を減少させます。