最後になりますが、「銀行員ドットコム」は、多くの若い方たちにご覧いただいています。頭取からのメッセージとして「金融に携わる人間としてこういう風なことを目指して欲しい」など、若い方々に向けたお言葉をいただけないでしょうか。
山梨中央銀行 進藤 中 頭取 インタビュー
「部下を信頼し、人との関わりを大切にする」
今回の巻頭インタビューでは、そんな山梨県甲府市に本店を置く、山梨中央銀行の進藤頭取に同行の強み、人材育成、頭取の経営哲学などについて伺いました。
聞き手:澁谷耕一(リッキービジネスソリューション)
○若い読者へのメッセージ
<常に前向きで一生懸命に / 期限前に仕上げる努力をする>
<澁谷>
(進藤 頭取)
一つは、先ほどの「人を信頼する」「部下を信頼する」ということにも繋がりますが、常に前向きで、一生懸命仕事に取り組むということです。自分で勉強して、自己研鑽して、何とかしようというその努力を積み重ねていく。結果はすぐに出ないかも知れませんが、必ずその努力する姿を見ていてくれる人がいます。努力しようとしていることに、きっとどこかで力を貸してくれると思うんです。私自身も一生懸命やり始めた時から、私の銀行員人生がうまく回転するようになったと感じています。投げやりな気持ちだったり嫌々やるのではなく「とにかくこれを何とかしよう」と思って一生懸命やる。一生懸命さを見せた時から、銀行員人生が好転したと、私は思っているんですよ。だから若い方にはそのことを伝えています。「すぐに結果は出ないかも知れないけれど、きちっと地道に頑張っていれば、必ず誰かがそれを見ていて、認めてくれる。誰かに認められると、良い結果が必ずついてくるよ。」ということを言ってますね。
もう一つは、極めて具体的な話になってしまいますが、「上司から何か仕事を任された時には、必ず期限を区切りなさい」ということです。例えば「この仕事やってね」と頼まれたら、「いつまでに仕上げれば良いのですか?」ということを確認する。そして例えば「5日後までにやってね」と言われたら、4日後には仕上げる。とにかく期限前に仕上げる努力をすること。そして、出来れば指示されたこと以上の仕事をする。10指示されたら、11とか12の結果を持っていくこと。これが努力を認められる上で大事なことだと思います。「10日後に仕上げなさい」と言われて10日後に持って行くのは、普通のことだと思うんですよね。一番良いのは、期限が10日後ならば8日目ぐらいに持っていくことですね。
「早かったね」と言ってもらえて、さらに出来栄えが良ければ「彼はちゃんとやってくれるな」という風に評価される。若い人たちも、そういうことは心掛けて欲しいなと思います
<澁谷>
どうもありがとうございました。
インタビューが終わって・・・・・・・・・
<澁谷>
頭取、そのバッチは?
(進藤 頭取)
よくぞ聞いてくれました!
<澁谷>
いや、最初から聞きたかったんですけれども
(進藤 頭取)
毎年、1月のお正月明けに、山梨県の経済団体の新年互礼会っていうのがあるんです。
山梨県は「水晶宝飾協働組合」というのがありまして、
そこが毎年1名ないし2名の方に「ア・マン・オブ・ジュエリー賞」と
いう賞をくれるんですよ。今年、実は私がそれを頂いて。
<澁谷>
おぉ、おめでとうございます!(拍手)
(進藤 頭取)
その理由というのが、地場産業のPRに去年1年間努めてくれたという。もちろんその、宝飾業界も含めて。
その賞としてこれを頂いたんです。
<澁谷>
素敵ですね、キラキラしていますね。
(進藤 頭取)
真ん中が富士山と山百合なんですよ。富士山は山梨のジュエリーブランド「Koo-fu」のプラチナ。周りがダイヤモンド。山百合が金で出来ていて、
頭についているのがイエローサファイアです。山百合は私どもの銀行の花なんですね。
組合の方が仰るのは、「多分80万円くらいでしょう」と。
<澁谷>
おぉーーーー!
(進藤 頭取)
これ一点しか存在しないですから。
今年は、私ともう1人、金丸信さん(元副首相)の息子さんが頂いたんです。その方は、地元のUTY(テレビ山梨)の社長で、
商工会議所の会頭になられた方です。今年はその2人が受賞者でした。
<澁谷>
受賞日は?
(進藤 頭取)
1月7日です。
<澁谷>
触っても良いですか?指紋が付いちゃいそうですけど
(進藤 頭取)
どうぞ、気にしないでください。
<澁谷>
繊細ですよね。すごい。手作業でつくっていらっしゃるんですか?
(進藤 頭取)
そうです。
<澁谷>
いいじゃないですか、富士山の世界遺産もあるし。付けて頂いて写真を撮らせていただけますか。
(進藤 頭取)
どうもありがとうございました。
(2014/2/取材 | 2014/3/20掲載)